
こんにちは!
「釣り人によるアマモ場再生プロジェクト2025」の活動報告です。
BT委員会では、昨年度から海のゆりかごと呼ばれる「アマモ」の造成活動に取り組んでいます。
アマモは魚たちのすみかや産卵場所となり、豊かな海を育てる大切な存在です。
アマモを増やすことは、海の環境を守ることにつながり、これから先も上天草で釣りや海の時間を楽しめる未来をつくることでもあります。
私たちは、上天草の美しく豊かな海を次の世代へつないでいくため、釣り人や地域の皆さんと力を合わせながら、環境保全活動に取り組んでいます。
目次
はじめに|海のゆりかご「アマモ場」とは?

アマモ場は「海のゆりかご」とも呼ばれる重要な海域です。
魚・エビ・カニなどの海洋生物の生息・産卵場として機能し、同時に海中の栄養塩を吸収して 水質浄化 を促進します。
このような自然の恵みは、釣り人だけでなく観光客、漁業者、地域住民すべてにとっての共通資産です。
BT委員会では、2024〜2025年度を通じて「釣り人によるアマモ場再生プロジェクト」を行なっています。
なぜ、アマモ場を増やすの?

近年、全国各地でアマモ場の減少が課題となっています。
上天草の海でも、環境の変化によって、かつて当たり前にあった海の風景が少しずつ変わりつつあります。
アマモ場を再生することは、
- 魚が集まる豊かな海を取り戻すこと
- 釣り場としての魅力を守ること
- 次の世代へ美しい海を引き継ぐこと
につながっています。
「これからも、この海で釣りを楽しみたい」
そんな釣り人の思いが、この活動の原点です。
これまでの振り返り



6月にアマモの花肢(種子)の採取を行い、フィッシャリーズ・フィッシャリーズ様のご協力のもと、約1か月間海水で保管しました。



その後、7月に種子を選別し、最終的にビン5つ分の種子を確保。
選別した種子は、山本釣具センター様のご協力のもと、5か月間冷蔵保存していました。
アマモの種子の「播種」を行いました!

天然の種子は、1~2月頃に発芽しますので、12月頃が種子をまく適期となります。
今回は、12月の潮位が低くなるタイミングを利用し、早朝の暗いうちに集合して上天草市の西目海水浴場にてアマモの種まきを実施しました。
麻袋に海砂と種を入れて海底に固定し発芽させる「麻袋による播種」方法を行います。
① 麻袋に海砂を入れる

まずは麻袋に10kgほどの海砂を入れます。
使用した麻袋は、熊本小国町の「地熱珈琲」さんより購入させていただきました。ご協力いただきありがとございます。
② 麻袋にアマモの種子を入れる

次に、アマモの種子を砂の表面にまんべんなく蒔きます。
この時、種子が乾燥しないようにすることがポイントです。
③ 麻袋が流されないように海底に固定する

海砂と種子を入れた麻袋を、流されないように海底に固定します。
これでアマモの種蒔きが完了です!
暗くて寒い12月朝4時の作業でしたが、美しい星空と綺麗な水に癒され、夜にしか見ることができない海サボテンを観察して盛り上がったりと、楽しい朝活となりました!
1〜2月頃にはアマモの芽が
作業は一時間程で無事に終了しました。
順調に成長すると、来年1〜2月頃にはアマモの芽が出ます。
2月頃に成長の様子を見に行く予定です。


こちらは、2024年度に植えたアマモの芽です。
すぐに結果が見える活動ではありませんが、未来の海をつくるための大切な一歩として、BT委員会のメンバーで定期的に観察をして成長を見守っています。
釣り人だからこそできる環境保全

BT委員会のアマモ場再生活動は、釣り人を中心に、地域の皆さん、漁協と力を合わせて進めています。
海を楽しみ、海を守る。
その循環があるからこそ、釣りも観光も長く続いていきます。
この活動が、少しだけ海や環境のことを考える時間になる。
そんなきっかけになれば嬉しく思います。
最後に
参加いただいたBT委員会メンバー、今回は参加できなかったけどいつも応援してくれる方々、ご理解ご協力いただいた漁協の方々、地域住民の方々、ありがとうございました。
BT委員会では、これから先も釣りを楽しめるように、上天草の豊かで美しい海を守っていけるように、私たちと一緒にアマモ場再生の活動をしてみたい!という方を募集しています。
参加ご希望の方は、BT委員会のSNSまたは、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
環境活動の様子は、以下SNSや本サイトにてご報告させていただきますので、ぜひチェックお願いします!



