釣り人によるアマモ場再生プロジェクト2025〜種子選別編〜

こんにちは!
釣り人によるアマモ場再生プロジェクト2025」の活動報告です。

今回は、海の生態系の要であるアマモの「種子選別作業」を行いました。
普段は竿を持つ私たち釣り人ですが、この日はピンセットを手に、じっくりと海の未来に向き合う時間になりました。

アマモは魚たちの「ゆりかご」

アマモは、チヌやスズキ、キス、イカなど、私たちが釣りで狙う魚たちの産卵・成育に欠かせない環境です。
つまり、アマモがある場所=魚が豊かな場所なんです。

けれど近年、開発や水質悪化などの影響で、アマモ場は減少の一途をたどっています。
釣り人として、ただ魚を釣るだけではなく、釣れる環境そのものを守っていくことも、私たちの役目ではないか。そんな想いからこのプロジェクトは始まりました。

種子選別作業の流れ

今回は、6月に採取して保管していたアマモの花枝から、健康な種子を選別する作業を実施しました。
フィッシャリーズ・フィッシャリーズさんのご協力により作業場所をご提供いただきました。
BT委員会メンバーに加えて、上天草高校の生徒さん、地元船長さん、釣りを愛する釣り人の皆さん、夏休み中のお子さんなど、たくさんの方にご参加いただきました。

ゴマ粒ほどの大きさのアマモの種一粒一粒をピンセットで取り分けて、ビンに入れます。
普段の釣りと違い、地味で細かい作業。でも、「この種が、未来の魚の居場所になるかもしれない」と思うと自然と力が入り、いつもは賑やかなBT委員会メンバーも黙々と作業を進めます。

    今回選別したアマモの種子は、山本釣具センターさんご協力のもと、山本釣具センター大矢野店にて大切に保管し、成長を見届けてから次の春に海に返していく予定です。

    今回選別した種子は、なんと約2.5万粒でした。
    この種が発芽すると約5×10mほどのアマモ場ができる計算になります。
    とても地道で長い道のりですが、一粒一粒が小さな命のはじまり。そしていつか上天草市にアマモが広がり、たくさんの魚たちが戻ってくる日を夢見て、活動を続けていきたいと思います。

    最後に

    このプロジェクトは、釣り人の目線と経験を生かしながら、「海を守る」活動に一歩を踏み出す取り組みです。
    釣りが好きな皆さん、未来の釣り場を一緒につくっていきませんか?
    BT委員会では、今後もアマモ場再生・釣りゴミ・マナー啓発など、さまざまな活動を行なっていきます。
    今後の様子は、以下SNSでもご報告させていただきますので、ぜひチェックお願いします!

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